石けんの彫刻

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今回の工作のテーマは彫刻。

彫刻刀を使って削るので、低学年のこどもたちでも比較的扱いやすい石けんをつかいます。写真は、練りに練った(!)下描きを、石けんに釘で描いているところです。

さて、「彫刻」といえば、「削る」工作です。紙粘土や木材をつかう場合はどんどん「足して」いく作り方になりますが、「削る」となると考え方が全く反対…。まずはここから意識することが大切になります。

今回のテーマに限らず、ものづくりをするときにはたいがい“条件”があります。前回の空想画では「物語の世界を描く」ということ。物語にでてこない登場人物を描けば、それは条件に合わない絵になってしまいます。

大人の世界でもありますね。大きさや材料、予算や期日など、そのときの状況を考える必要があります。

この「石けんの彫刻」での条件は、『石けんの大きさいっぱいに大きく作る』こと。作る過程で折れたり、壊れてしまうような細い部分をつくらないように『かたまりでつくる』ということ…。

“条件”をじゅうぶんに理解し、そのうえでしっかりと自分の世界を表現する…そんな作品のできあがりを、楽しみにしていてくださいね。

絵の仕上げ。

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小学生クラス、幼児クラスとも、今週は仕上げの週でした。

「仕上げ」。

絵を仕上げる…がそんなに大変なこと? と思われそうですが、造形教室では「仕上げ」は大事な工程のひとつとなっています。

「仕上げ」は、画用紙に絵具で色を入れ終わった(塗り終わった)ところからはじまります。つまり、普通に画用紙を絵具で塗り終わったところで完成!と思っていると、「えっ? まだ、続くの?」となります。

長く通っている子たちにとってはもう慣れた工程となっていますが、造形教室に入ったばかりの子たちにとっては、「もう、できあがりだと思ったのに〜」と、考えてしまうところでしょう。

でも、「仕上げ」の作業は、絵具を塗ったことで薄くなったえんぴつの線を強くしたり、クレパスで質感を出したりと、そのときの描いている絵の内容によってかわりますが、「よりいい絵」になるような工程のため、やってみると、「なるほど」と、思ってくれているようです。

さて、いよいよ土曜クラスから、作品を持ち帰ります。みんな、素敵な絵ができていますよ。

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