造形教室では、絵や工作の作品ができると、講評会、つまり発表会を行います。
自分の作品をともだちに見せるのはもちろんのこと、そのともだちの作品も見ることによって、刺激をうけ、感受性が高められます。
その内容を紹介すると、まず、感想を書きます。作品の題名、作品の内容の説明、そして制作において難しかったところ、工夫したところ、頑張ったところ、などを書きます。そして最後に“自分を褒めることば”を書きます。
それを作品に貼付けて、いよいよ講評会のはじまりです。
先生は、「はい、最初の作品です」などと言いつつ、こどもたちの前に作品を出します。
こどもたちには事前に、「自分の作品だとわかったら、気持ちよく『はい!』と手を挙げてね」と伝えていますので、スムーズにいけば、「はい、ボクの!」と手が挙がります。
でも、中には恥ずかしがり屋さんがいて、なかなか手があがらないこともあります。
こういう時のために、「自分の時は手を挙げてほしいけど、ともだちの作品の時に、『これ、あなたのでしょ?』といったらいけないよ」とも伝えていますので、「あら?手を挙げれないみたいだね…」とつぶやきつつ作品の紹介に入ることもあります。
ただ、同じクラスで作品を作っていれば誰がどんな作品を作っていたのかはだいたいわかっていますし、たとえ手を挙げなくても「うわ〜(ボクのだ)…」などと呻きながら下をむいたりする子もいたりして、すぐにバレてしまいますが(笑)
こういう場で手を上げるのは、こどもたちにとっては一大事。「はい、私の!」とパッと手を挙げることができた子には「えらい!頑張った!」と褒めて、次の機会にも頑張れるようにしています。