今回の工作のテーマは彫刻。
彫刻刀を使って削るので、低学年のこどもたちでも比較的扱いやすい石けんをつかいます。写真は、練りに練った(!)下描きを、石けんに釘で描いているところです。
さて、「彫刻」といえば、「削る」工作です。紙粘土や木材をつかう場合はどんどん「足して」いく作り方になりますが、「削る」となると考え方が全く反対…。まずはここから意識することが大切になります。
今回のテーマに限らず、ものづくりをするときにはたいがい“条件”があります。前回の空想画では「物語の世界を描く」ということ。物語にでてこない登場人物を描けば、それは条件に合わない絵になってしまいます。
大人の世界でもありますね。大きさや材料、予算や期日など、そのときの状況を考える必要があります。
この「石けんの彫刻」での条件は、『石けんの大きさいっぱいに大きく作る』こと。作る過程で折れたり、壊れてしまうような細い部分をつくらないように『かたまりでつくる』ということ…。
“条件”をじゅうぶんに理解し、そのうえでしっかりと自分の世界を表現する…そんな作品のできあがりを、楽しみにしていてくださいね。