伝承あそび「御来迎」

小学生クラスの伝承あそび「御来迎」が完成しました。

「御来迎」は、江戸時代に流行したからくり玩具で、仏様を敬う気持ちをもとに作られたもののようですが、教室ではそのからくりの仕組みを使った楽しい工作に挑戦しました。

制作工程は複雑です。「後光」となる銀紙は、大きなサイズを丁寧に蛇腹折りにします。だんだん太くなったり、なぜか斜めに折れていたりと、案外難しさのある蛇腹折り。こどもたちも、折っていくにつれてだんだん無口になっていくのが印象的でした。

次に、「後光」を背負って立つのは、「仏様」ならず「自分」です。着物姿の自分をつくります。小さい部品ですので、丁寧に丁寧に着彩します。

最後は箱づくりです。江戸時代の玩具のイメージを大切にした色で模様を描き、千代紙を貼って出来上がりです。

さて、制作工程を順番に書きましたが、それぞれの作業は同時進行で行うもので、着物の一度塗りができたら銀紙の蛇腹折りをし、一度塗りが乾燥したら二度塗り開始…と、子どもたちにとっては忙しい制作となりました。とはいっても、いろんな制作工程があるのは楽しいですよね。みんなイキイキと作っていましたよ。

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