「夏の工作」制作中です!

むたやま造形教室の今年の「夏の工作」は、紙粘土工作に挑戦しています。

写真は、動物の頭の部分。貯金箱にするために、お金を入れる穴があいていますよ。…と、順調そうですが、この状態になるまでに、紆余曲折がありました(笑)

まずは、「何の動物をつくるか」です。

造形教室では、「なんでも好きなもの作っていいよ」というわけではありません。「え、自由に作れないの?」という疑問がでてくるかと思いますが、自由は自由でも、「約束」があるのです。

1つめ。「キャラクター」は作らない。

造形教室に通っているこどもたちも、キャラクター好きの子はたくさんいます。けれど、教室でなにかを作るときはオリジナルのものを作ってほしいと思っています。

2つめ。今回の紙粘土工作については、「動物」をつくる。

ものすごーく昆虫を好きな子が、「虫を作りたい!」と言っても、形状の関係上、紙粘土で細い脚を作っても折れやすいため。

3つめ。白と黒だけの動物は、今回はやめておこう。

紙粘土が乾いたら、たのしい色塗りの時間が待っています。けれど、たとえばシロクマ(ホッキョクグマ)を作ると、「白いところは塗らなくていい」という考えも出てきます。それはとてももったいない!色塗りが楽しいのです。ということで、クマはクマでも色が塗れるツキノワグマやヒグマにすると良いのです。

…とまあ、“楽しくて、すぐには壊れない作品づくり”にはいくつか約束ごとがあるのですが、これを「縛り」ととらえるか、「この約束さえ守ればあとは自由!」と考えられるかは、子どもたち次第なのです。とはいえ、長く通っている子どもたちは案外「造形の先生の言っていることは、いつも一緒だからわかってるよ〜」と受け入れ、ヒツジやオオカミ、カバ、チンパンジー、オウム、ゾウなど、たのしい作品ができています。

ダンボールの工作

小学生クラスでは、6月から7月にかけて、大きなダンボール工作「たのしい乗り物をつくろう」に挑戦しました。

ダンボールとはいえ、とてもしっかり作りましたので、がっちり強いです。造形教室の生徒である子どもたちには、たいてい小さい兄弟たちがいますが、そんな兄弟たちに無謀に扱われてもびくともしません(笑)

少々壊れても、作ったのは自分たちですから、ボンドさえあれば修理もできますね。

さて、子どもたちにとって車といえば、身近にあるのはお父さんやお母さんが運転する車です。ですので、発想を広げるため、最初にこれまでの車の歴史を簡単に勉強しました。

世界には、とてもお洒落(!)な車がたくさんあります。

スポーツカーやトラック、キャンピングカーも素晴らしいですが、昔の海外には燃費などまるで考慮されていないような飾りつけやしつらえの車があり、そんな写真を見ることで「ああ、自由に楽しく作っていいんだな」と感じることができます。

“車って、こうあるべき”という枠がはずれると、いろんな部品を自分なりにアレンジしてくっつけたり、色をカラフルにしたりできるようになります。

このダンボールの工作、1枚のダンボールを組み立てるところから始めたので時間はかかりましたが、子どもたちからは、毎週、「さあ、工作やるぞ!」という意気込みを感じられました。まるで夏の工作のような様子です。

なのに、小さい絵を挟んで、すでに教室では「夏の工作」に入っています。子どもたちの大好きな工作がしばらく続きます…。

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