造形教室では、絵のテーマのなかで、「えのぐの使い方」のおはなしがあります。
小学生クラスでは、1年生から6年生までおなじクラスで勉強しますので、もちろん経験の差はありますが、「絵具そのものの使い方」と「今回のテーマに沿った塗り方」の2つの内容をバランスをみておはなししています。
今日は「絵具そのものの使い方」について。
造形教室では、絵具は教室で用意しているものを使います。つまり、こどもたちにとって、「人のもの」を使うことになります。
「ひとのもの」をつかうときは、マナーが必要になります。
絵具でいえば、「出しすぎない」。
ほんのちょっと色を塗るのに、絵具をぐにーっとチューブからたくさん出して、最後は使いきれずに水に流して捨ててしまう……、もったいないですね。
自分が使う量、必要な量を見極めて使えるようになることが大事です。
パレットに絵具を出すときに、違う色の絵具の中にチューブを差し入れてしまう子がいます。混色したいと思っている場合でも、絵具は別のきれいなところへいったん出し、筆ですくって混色することで、絵具のチューブにほかの色がつくことはなくなります。
後片付けの時間に、自分がつかったパレットや水入れを洗います。
そういったひとつひとつのマナーは、言葉だけではなかなか伝わりにくいので、使いながらゆっくり覚えていってくれればいいなと思っています。