ものがたりの絵「むたやまざえもん」完成です。

キツネの「むたやまざえもん」と、ヒゲの侍との物語の絵が完成しました。

(集合写真のこどもたちのお顔は、ぼかしをいれています。)

こどもたちの絵には、主役の2人(キツネとヒゲ侍)以外に、物語の背景となる「森」や「夜空と月」、「川」や「小屋」、そしてキツネの友だち(エサ、とも言えます)の「野うさぎ」や「ネズミ」などが詳しく描かれています。

特に1年生にとっては、図工での絵の具はまだ始まったばかり。画用紙の隅々まで絵の具を塗り込むことだけでも大仕事です。

対して上級生では、物語の雰囲気を大事にしています。キツネはどこまで女の人に化けているのか、木の葉の魔法はどうやって表現するのか、などなど。

画用紙一枚にたくさんの想いがつまった楽しい絵になりました。

物語を聞いて

6月くらいからずーーーっと工作をしていたように感じる2023年の造形教室の夏ですが、ようやく「絵」にじっくり取り組めるテーマとなりました。

テーマは「物語を聞いて」。久留米市にあるこの地域「むたやま」に昔から伝わる物語「むたやまざえもん」を聞いて絵を描きます。

物語は、素行の悪い(!)髭の侍と、村の人たちから親しまれているキツネ(「むたやまざえもん」)のおはなし。

おはなしの最後、「久留米の町はずれには、今でも、「牟田山(むたやま)』という所がある。月のきれいな夜、耳をすますと、コーンコンと、キツネのなき声が聞こえてくるかもしれない…」というあたりまでくると、

「このはなし、先生が作ったと?」

「先生がつくったっちゃろ?」

と、聞いてきました(何人も(笑))。同じ「むたやま」なのが気になるようです。

そこで、この地域が昔から「牟田山」と呼ばれていること、そのため、近くにある中学校は「牟田山中学校」であること、などを話しています。

さて、子どもたちにとって、きれいな女の人に化けるキツネはまだしも、酔っ払いの髭侍を描くのはちょっと難しいようでしたが…、完成作品は次回、ご紹介します。

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